海沿いっぽい町

No.0185

海沿いじゃないのに、海沿いっぽい町

少年の頃から、海沿いの町に住みたいと思っていました。
そこで、学生時代は、湘南の辻堂という町に下宿しました。

サンオイルが甘く染みこんだ海風。
灼けたステレオから漏れるラジオ。
濡れた髪でぶらつくビキニギャル。
遠くから聞こえる砂まじりの波音。
ショップに並ぶサーフボードたち。
濡れた素肌が透けるビキニギャル。

結局、海を近くに感じられるだけで満足して海には行きませんでしたが、とても幸せな日々だったと思います。

 
もちろん、中年の今でも、海沿いに住みたいと思っています。

ただ、どうせまた、海を近くに感じられるだけで満足して海には行かないでしょう。
つまり、そこに海がなくても、近くにさえ感じられればいいわけです。

そこで、海沿いの町でしか味わえない、海沿いの町ならではの要素をリアルに再現した町をつくってみたらどうでしょう。

サンオイルを甘く染みこませた風を漂わせ、砂まじりの波音を遠くから流し、ショップにサーフボードを並べ、灼けたステレオからラジオを漏らし、水を頭からぶっかけたビキニギャルをぶらつかせれば、あら不思議。たとえそこが山奥の盆地であろうが、海沿いっぽい町に早変わりするはずです。ぜひ、海のない埼玉県などのまちづくり施策にいかがでしょうか。

もしよければ、本当につくる際には、以下のコピーもご自由にお使いください。

それでは。