おじさんが歩いて、集めて、若者を理解するスマホゲーム
「最近の若いモンはこうだ!」
「これだから若者は…」
おじさん達は若者を一括りにして理解しようとしてくれません。
でもおじさんの言い分だって分からないことは無いんです。
タピオカもTikTokもつい5年前まではありませんでした。
それを「当たり前」に楽しんで順応する若者は同じ人間であると同時に「未知の生物」です。
「未知の生物」は理解しがたい。
でも自分とは違う存在だからこその魅力もあるのでは無いでしょうか。
例えば「ポケモン」だってそうです。
未知な存在「ポケモン」は容姿も価値観も異なりますが、だからこそ集めて、知って、理解したくなる。
全国のおじさんがそんなサトシみたいな好奇心を持てたら、日本は少しよくなるかもしれません。
そんなことから思いついた企画が「ワカモンKO」です。
簡単に言えば「ポケモンGO」のポケモンが若者(ワカモン)になった版です。
おじさんたちはワカモンを集めて「ワカモン図鑑」を完成させることを目標にします。
そしてこのゲームでは位置情報と連動することで、実際に若者が生息する場所(ワカスポット)にワカモンが登場するように設計されています。
例えばゲームセンターに行けば「プリクラワカモン」がいるでしょうし、ライブ会場に行けば「フェスワカモン」がいる。
また、地域性も連動させると面白いでしょう。
渋谷のワカモンと新宿のワカモンはタイプが違うでしょうし、原宿には伝説の「いやほいワカモン」であるきゃりーぱみゅぱみゅが出現する、なんてこともあり得るかもしれません。
プレイヤーのおじさん達は昔から「キンケシ」や「超合金シリーズ」を集めてきたコレクター気質の強い人たち。ワカモンだって収集したくなるはずです。
そして、「図鑑が完成していく」=「知識が増える」です。
ゲームの進行状況は若者への理解にもつながっていきます。
また、その中でおじさん達は実際に若者がいる場所に赴くことになります。
すると「あれ、タピオカ美味しい」とか「今の曲も悪く無いな」と発見があるんです。
今まで決めつけていた偏見が、実体験と共に変わっていく。
そうして、若者とおじさん達の距離が縮まっていくのではないでしょうか。
そして、これが成功すれば「オッサンKO」や「オバサンKO」みたいな展開をして、世代間の距離をどんどん縮め、多様性を認められる社会の実現に貢献できるかもしれません。
ナイアンティックさん、ご連絡お待ちしております。
著:シャニカマ(奴隷)