歴史上の事件現場

No.0220

歴史的な事件を再現して観光資源にする

私は歴史が好きなので「これは龍馬の刀傷です」とか「ここが犬養毅の邸宅です」と聞くと、かつてそこにいたはずの偉人たちが残した痕跡を想像して、少し感慨深い気持ちになります。

そう考えると、この国にはまだまだ観光資源として有効活用できる“偉人たちの痕跡”があるはずです。
だって学校で学んだ歴史上の事件は膨大な数あるのに、それが観光地にはなっていないでしょう?

例えば「大化改新」なんて知らない人はいないぐらい有名なのに、それを象徴する観光地はない。

そこで、建物やオブジェがない“偉人たちの痕跡”を観光資源にするため、歴史上の事件を「事件現場」として再現するのはどうでしょう。

このように歴史的な事件があった場所に「被害者」や「遺留品」「証拠」などを置き、まるで当時の事件現場を警察が残しているように再現します。
また現場にはいくつかのQRコードが置かれ、それを読み取ると加害者の調書や目撃証言のデータなどをスマホで閲覧することができます。

こうすることで、それまで目に見えなかった歴史的事件を臨場感高く感じることができます。
もはや「観光」ではなく「現場検証」に近い緊迫感の中、たしかにそこで起きた史実へと没入することができるでしょう。

もしこれが可能ならまだまだ観光資源化できる場所はあります。

「桜田門」

「小来栖」

来年はオリンピックで世界中から注目され、観光客も増える日本。
まだ掘り起こされていない観光資源として活用してみてはいかがでしょうか。

 

著:シャニカマ(奴隷)