わたなべとおるかな?がとおるまで


9月1日に公開され、翌日にはバズり始め、1週間で2万フォロワーを達成した渡辺徹さんの謎のアカウント「わたなべとおるかな?」。

放送されるまで言えなかったので秘密にしていたのですが、実は株式会社人間の仕業でございました。我々が企画書から撮影から投稿文まで頑張って書いたんですが、バズってめっちゃ嬉しかったのでブログに記したいと思います。

ハードル上げまくりなのは日本テレビ

2019年9月13日(金)に、日本テレビ「新・日本男児と中居」に弊社、花岡と山根シボルが「ハードル上げまくり企業男児」という、それ自体がハードル上げまくりな肩書で出演させていただきました。

番組内容としては、メインMCの中居正広さんと、ゲストの渡辺徹さん、前田裕二さんを前に面白い企画について語るという、今までのメディア出演の中でも最大級に心拍数の上がる依頼。そして一番恐ろしかったのは、取材依頼のメールの最後にあった「渡辺徹さんを再ブレイクさせるような企画を作ってくれませんか?」という一文に驚愕。
だって収録まで1週間というところでこのハードルの上げ方!

さっそく若手を含めた緊急社内ブレストを開催。その中でルーキー奴隷のシャニカマが持ってきた「挟まれソムリエ」という企画を発端にみんなでゲラゲラ笑っていたらいつの間にかもう一つ企画が生まれ、もう時間がないので手書きのメモで確認をとったんですが、その時のメモを載せたいと思います。

この頃は「全力で走る渡辺徹が狭い隙間に滑り込む」という危険な企画だった。

そして、すんなりとこの企画が“とおって”しまい、さらに「実際に撮影してくれ」という依頼まで来た。どこまでハードル上げてくるのか日本テレビ。

渡辺徹さんとの動画撮影7本勝負

当日、東京の日本テレビのスタジオ。初めてちゃんとした楽屋を用意されて緊張する中、何度も自分で作った企画書を読み返す。

なんせ、スタジオリハで実感したのだが、目の前にはスーパースター、更にその先にはちゃんとお客さんも座っているのだ。その前で「面白いと自称している」我々がプレゼンを披露し、さらには放送によって何万人の前にさらされる。つまり、今までで一番多くの人間に見られるプレゼンだったんですが、SHOWROOM前田さんの「絶対バズる」と言う言葉に励まされつつ、30分の渡辺徹さんとの撮影タイムに入った途端それまでの不安を吹き飛ばすことが出来たのです。

渡辺徹さんが花岡の持つフラフープをとおり抜け、「渡辺徹です。」とほほえみ、最初の撮影が終わった瞬間、思わず大爆笑してしまったし、周りのスタッフも笑うのを見て一気にテンションが上ってしまった。

それからは「最初に『こんにちは』って言ってから通ってもらって、最後に名乗って下さい!」などと、あの渡辺徹さんに失礼な指示もできるようになり、「わたなべとおるかな?」の基本フォーマットが完成。

それからも爆笑しながら和やかに7本の動画を撮り終え、あっという間に夢のような30分は終わってしまった。

だれも気づいてくれなさそうな細かい工夫

さて、最高の素材は手に入れたわけだがどうしたものか。話すと長いので、Twitterアカウントを作るにあたって気をつけたことを箇条書きにします。

・文章に第三者の存在を匂わせ「やらされてる感」を演出した。
・プロフィール文は簡潔にシュールに「ツッコミ」の余白を残した。
・桑野信義さんやぼく脳さんを参考に、ツイート文は短く無機質に。
・撮影は自分のスマホを手持ちで使用し素人感を出した。
・動画の投稿順序もかなり議論し入れ替えた。
・笑いに欲張るとバレるのでとにかく我慢した。

とかですが、実際のところは企画と渡辺さんの演技力がピタッとハマった奇跡的なものだと思います。

テレビ番組はすごい

なんだかんだ自分でやってるような感じで書きましたが、企画はみんなで考えたし、なにより今回は「新・日本男児と中居」の制作スタッフの「本気で面白い30分を作る」というこだわりのおかげという部分も強いです。

何度も打ち合わせを重ね、最初は提案するだけだった企画を実現し、色々な道具も用意していただき、プロデュースされたのは我々の方だったかもしれません。ただ出演したというよりかは、一緒にコンテンツを作ったという実感があります。

ちなみに、Twitterアカウントの方はもしかしたら次の動きもあるかもしれません!ないかもしれません!
渡辺徹さん、こんな変な企画を“とおして”いただいてありがとうございました。