ミャクミャクモニュメントからスイスまで。人間が手掛けた万博のお仕事

2025.07.31

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はまだみか

万博の仕事、めっちゃやってました。

こんにちは!広報のはまだです。みなさん、もう万博には行きましたか?
私はというと……行きまくっています!

ミャクミャクのカチューシャがお気に入りです。

マルタの激ウマパンとビール。ご飯とビールで散財しまくっています

正直、始まる前は「そんなに行くかな……?」と思っていたのですが、いざ一度行ってみたら、どハマり。
今では、隙さえあれば万博会場に足を運んでいます。先日は、全社員で万博会場に遊びに行きました。

実は、株式会社人間も万博に関わるお仕事をたくさん手がけています。
今回は、その仕事の数々と、仕事の裏側をご紹介させてください。
このブログを読んで、万博に行ったときに「あ〜、これも人間が関わってるんだな!」って、思い出してもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします。

会場装飾からお土産プロデュースまで幅広く担当。

人間が関わっているお仕事一覧

【万博会場内】
・EXPO WORLDs / 万博会場全体
・ノモのコプロジェクト / パナソニックグループパビリオン ノモの国
・人間響命祭 / EXPOアリーナ「Matsuri」
・ザ・オカムラ座 / ポップアップステージ東内
・スイス展示 / スイスパビリオン
・宇宙タンクベンチ / フューチャーライフヴィレッジ
・ステージ建て起こし・松葉葺き / ポップアップステージ西
・大阪超越文化横丁 / 大阪ヘルスケアパビリオン
・大阪ええYOKAN / ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』

【万博会場外】
・大阪・関西万博 シティドレッシング事業
・大阪超越文化横丁 交通広告

デザインと音楽で会場中をドレッシング「EXPO WORLDs」

モニュメントやアート、サイン、サウンドによってにぎわいを生み出すプロジェクト『OPEN DESIGN 2025「EXPO WORLDs」』をプロデュースしました。
まずは、こちらをご覧ください。

 

会場に着くと、みんなが一目散に向かっていくミャクミャクのモニュメント、SNSでバズりにバズっている「こみゃく」のサイン、鶯ラップで有名になった会場内の音楽など、デザインと音楽で、とにかく万博会場内のワクワク感をつくり出しました。

ミャクミャクモニュメント「いらっしゃい」

見る方向で書いている言葉が変わるアンビグラムのサイン

吉村知事もポージングしてくれた「エキスポーズ」

さすがは国家事業、規模の大きさ、関わる人の多さ、めちゃくちゃ大変でした。
現場ディレクターは、設営時、万博会場の西から東を行ったり来たり。1日3万歩越えの毎日だったそうです。やばすぎる。
私もアシスタントとして、西ゲートにあるミャクミャクモニュメントのポーズを何回もとらされました。

「私は一体、何のポーズを取っているんだ?」と思っていましたが、完成系を見た時に、私が何回もポーズを試させられたあのモニュメントだ…….!と思うと、とっても誇らしかったです。
みんなで頑張った事業は、SNSで賞賛の日々。本当によかったです。
ここで紹介している以外にも、手がけたモニュメントやサインは会場のあちこちにあるので、ぜひ写真を撮ってください!よろしくおねがいします。

子供が作るパビリオンをお手伝い!ノモのコプロジェクト

パナソニックグループによるパビリオン「ノモの国」をこどもたちと作るプロジェクト「ノモのコプロジェクト」をお手伝いしました。

株式会社人間は、会期前から街中でdemo!expoとワークショップを開催。
どうすれば子どもたちのアイデアを「ノモの国」に実装できるのか、パナソニックチームと試行錯誤しながら様々な活動を続けてきました。

阪急電車でのイベント「EXPO TRAIN」でおこなったワークショップの様子

会期中も、パビリオン前でイベントを実施。子供の日に実施したイベントでは、大縄跳びで、大盛り上がりでした。

私も、友達と一緒に抽選に応募して「ノモの国」を見に行ったのですが、
そこで、スタッフとして活躍中のdemo!expo のメンバー・U★G にバッタリ遭遇しました。

友達も、U★Gの圧巻のパフォーマンスを見て「凄すぎる………!UGのファンなるわ。」と絶賛していました。
気になるかたはぜひ、パビリオンに遊びに行ってください!

1万人規模のどでかい会場でお祭りを開催「EXPO共鳴フェス 人間響命祭」

万博会場にある「EXPOアリーナ(Matsuri)」で、「EXPO共鳴フェス 人間響命祭」というイベントを開催しました。
大阪・関西万博で宮田裕章プロデューサーが手がけるパビリオン「Better Co-Being」の活動の一環として実施。
「EXPOアリーナ(Matsuri)」は、初日に Ado がライブを行った、一万人規模のどでかい会場です。
そこでイベントをやると聞いたときは、「嘘かな?」と思いましたが、本当でした。

ただただバカ広い会場

人間響命祭をプロデュースした儀間建太(愛はズボーン)と、トミモトリエ(人間編集舎 代表取締役舎長 / デストロイヤー)

夜にはデコトラが光出すカオスなイベントでした

一万人規模の会場、しかも万博という国家事業の中でイベントを行うのは、想像をはるかに超えて大変でした。
前職のテレビ業界で鍛えられたAD力(別名:奴隷力)を、ここぞとばかりにフル活用。

関係者パスは900枚を超え、あの手この手でさばきまくり。
人手が足りないところにはタイミーさんを手配し、シフトを組んで、全力で現場を回しました。車両申請や当日の段取りに不安があれば、関係者に70件以上のDMを送り、あげくの果てには、緊急連絡先として、関係者900人超に自分のケータイ番号が送付される事態に。

あれ? 私って広報ですよね?
広報とは……?

全てが終わらない気がして、友達まで呼び出し、手伝ってもらう日もありました。

イベントのコンセプトは「もう一度生まれなおす」。「生まれなおす」には、一度“死ななければ”いけません。
あまりの準備の大変さに、イベント当日を迎えずして、一度、生まれなおしました。

でも、大変さがすごかった分、当日はとても感動しました。あの苦労も、この苦労もなければ、今このイベントはできてないよな〜やってよかった〜って思えるぐらいいいイベントでした。
アーティストのみなさんも、出店してくださったみなさんも、響命祭のために、たくさんのことを考えて準備してくれていたんだなと思うと、グッときました。
しんどかったのは、自分だけじゃなかったんだなと、救われるような気持ちにもなりました。
協力してくださった関係者のみなさま、そして遊びに来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。

感謝の気持ちをこめて、EXPO酒場チームとお酒を振る舞いました。

ここまで書いたら、いろいろ思い出して、とても疲れました。一回、清水さんにパスします。

全員自分役の演劇を制作「ザ・オカムラ座」

こんにちは、清水です。

東ゲートから入ってすぐのめちゃくちゃいい場所に「ポップアップステージ」があるんですよ。そこで、株式会社オカムラによる劇団「ザ・オカムラ座」の旗揚げ公演が行われまして、その企画制作に携わりました。

公演タイトルは『12人のとびだす会社員』。
「ザ・オカムラ座」は、自分らしく活きる人を増やすためのプロジェクトで、旗揚げ公演となった全2回の公演では、オカムラ社員12人が全員「自分役」として「ありたい自分」を表現しました。

主役が演じるショートムービーも制作したので、Instagramでぜひ観てください。

「ザ・オカムラ座」では、演者はもちろん、衣装からメイク・小道具・撮影など裏方スタッフもオカムラ社員が担います。

「有名アーティストのバックダンサーをしていた」「コスプレをしていてなんでも衣装がつくれる」「オカムラから公式で発信する広報物の写真を撮っている」など、プロ級の人材が次々に集まってきたのが壮観でした。人が多い大企業は強い。

ダンスリーダーの方は振付師の先生と話しながらどんどんアレンジを加えていって、日に日に全体の完成度を上げていました。すごい。

衣装担当の方は、パジャマから一瞬でオフィスカジュアルに変化する衣装をつくっていました。

いまだに仕組みがわかっていません。なんかマジックみたいでした。どういうこと?
はまださんに戻します。

長年の夢が叶った!スイスがスイスパビリオンに

山根さんが14年前に企画したカタカナのスの形をしたイス「スイス」が、スイスパビリオンのハイジカフェに飾られています。
いつかは、スイスの関連施設に置きたいと思っていたそうで、その夢が、14年越しにようやく叶ったそうです。

©FDFA, Presence Switzerland

最初は、しれっと置かれていただけだったのですが、
ハイジカフェに遊びに行った方がXに投稿してくれたことがきっかけで、まさかの大バズり。


10万以上のいいねをもらい、インプレッション数は500万越え。
反響は想像以上で、メディアからの取材も相次ぎ、新聞にも掲載されました。

スイス 発想ナイス!

その影響か、15万円もするイスが6脚も売れるという驚きの展開に。
「まさかこんなダジャレ商品が、万博に置いてもらえるなんて思いもしなかったけど、本当にうれしいです」と、山根さんも喜んでいました。

ハイジカフェで撮影できて、ご満悦そうな山根さん

西の果てにあるレアベンチ「宇宙タンクベンチ」

イス関連で、実はもうひとつあります。こちら。

宇宙ロケットの廃材を活用したアップサイクル家具「宇宙タンクベンチ」が、フューチャーライフヴィレッジに展示されています。
会場西側のめっちゃ端っこにあるので、東ゲートから歩いて行くとかなり遠いですが、ぜひ見つけて、座ってみてください。
ちなみに、会場内の周遊バスに乗って向かうのもおすすめです!

ポップアップステージ(西)はまさかの人力建設「ステージ建て起こし・松葉葺き」

会場のあちこちにあるポップアップステージの建設にも、実は関わっています。
広告の会社なのに、仕事の幅が広すぎる……!

株式会社人間は、「ポップアップステージ(西)」の建設をお手伝いしました。
たった2本の柱と、丸太と松葉だけで構成された、超シンプルなステージ。
しかも、その建て方がちょっと特殊でした。

クレーンなどの重機は一切使わず、なんと まさかの人力建設。
1/7t(約140kg)もある丸太を立ち上げるために、とにかく人を集め、「人力協賛」という形で協力しました。
当日は総勢65名が参加。綱を引く姿は迫力があり、まさに圧巻でした。

このどこかに花岡の母もいます。

万博関連の仕事は、会場外にも。

人間が携わっている仕事は、会場内だけではありません。
たとえば、こちらの交通広告。

南海 なんばウォールに掲出されました

こちらは、大阪ヘルスケアパビリオン リボーンチャレンジでの池田泉州銀行の展示「大阪超越文化横丁」の交通広告なんですが、私たちは展示コンセプトからキービジュアルの制作など、プロジェクトの立ち上げの頃から32社の企業と併走させていただきました!

これも!実は、人間が!デザインしました!!!!(大自慢!)

大阪市内を装飾し、万博をさらに盛り上げる取り組みとして行われている「シティドレッシング」の一環で、このモニュメント以外にも、夢洲駅の大階段や、大阪市の街中に掲げられたのバナーフラッグなどのデザイン制作にも携わりました。

ちなみに、市役所前にあるミャクミャク像と同じポーズのぬいぐるみが、万博会場内のくじ引きで当たるんですが、花岡さんがなんと一等を引き当てて、バカでかいぬいぐるみをゲットしてました。

まとめ

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

会場全体の装飾から、スイスのような小さなものまで、意外と万博会場のあちこちに人間の携わった仕事が散りばめられています。

少しでも「人間って、万博でこんなことしてたんだ〜!」と思ってもらえたならうれしいです。
まだ万博に行っていない方も、このブログをきっかけに「ちょっと行ってみようかな」と思ってもらえたら、もっとうれしいです。

もし万博で見かけたものがあれば、「あれ見たよ〜!」と教えてもらえると、みんなで大喜びします。よろしくおねがいします。

集合写真その2。いのちパークにて。