元LIGのコピーライター「田辺ひゃくいち」が入社しました。

2016.03.01

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田辺 ひゃくいち(元人間)

おはようんこ。こんにちんこ。

すみません。代表の花岡さんから「人間ブログに入社記事を出して。うんことかちんことか書いてもいいんで」と言われまして、もしかしてこれがいわゆる大阪ならではの「フリ」ってやつなのかなと考えるに至り、さっそく書いてはみたのですが間違っていたらゴメンナサイ、田辺ひゃくいちです。

とりあえず、まさか入社記事のタイトルで前職の社名を前面に押し出されるとは思いもしませんでしたが、事前にLIGブログの退職エントリーの末尾でも宣言しておりました通り、本日、人間の一人として入社いたしました。今後は、第52回宣伝会議賞グランプリという使い古した武器を手に、コピーライター兼プランナーとして、コピーライティングや企画を担当させていただきます。人間の企画ブログも毎週金曜日担当で更新していく予定ですので、ぜひ読んでやってください。

わたしはシャレにならない人見知りでして、もちろん自己紹介も大の苦手なのですが、これから大阪で出会う方々には最悪の最悪、この記事のURLをそっと教えて自己紹介を済ませられるようにしてしまうべく、自身の経歴の都合よきところだけを抜き出して、以下にざっと書かせていただきます。

10年10職2倒産

まず大枠として、慶應義塾大学の環境情報学部を卒業したのち、10年で10職以上を転々とし、2回の倒産を経験しました。

新宿歌舞伎町近辺のアダルト会社で無修正なコピーを書いたり、ニッチな出版社で記者をやったり、図書館で働いたり、インテリアの補修職人をやったり、工事現場で働いたり、喫茶店のウエイターをやったり、ホテルマンをやったり、中国で日本の翻訳会社の支社立ち上げに参加して支社長になったり。そんな感じです。

30歳で死ぬと信じ、小説家を目指す

なんでこんな支離滅裂になってしまったのかというと、すべては「おれは30歳で死ぬにちがいない」というなんの科学的根拠もない仮想寿命を18歳のころに設定してしまったことが原因ではないかと思っています。

大学では、とある文芸評論家の先生の下で小説を書いていたのですが、卒業も見えてきたころに、その先生から「これからも小説を書きつづけていってください」と、いま冷静に考えればものすごく他人事のように言われました。

ただ、若かりしわたしはすっかりその気になってしまいまして、「どうせ30歳で死ぬわけだし、それまでに一発当てて作家になる人生も悪くはないだろう」と就職活動もすることなく、なぜか電波少年に出演するなどして卒業。その後は、執筆できる時間を優先的に確保できる条件の仕事をこだわりなく転々としたというのが実情です。

で、結果は以下の通り。
大きく分けて二つあります。

1. 新たな名前で来世へいくことにした

第一に、30歳になっても死ぬことはありませんでした。わたしはその事実を受け入れることができず(まあ、うすうす気づいてはいたのですが)、解決策として「いったん死ぬ」ことにしました。本名を捨てて「田辺ひゃくいち」を名乗り、来世へいくことにしたのです。

2. 自称作家を名乗ることにした

第二に、30歳になっても作家にはなれませんでした。わたしはその事実を受け入れることができず(まあ、うすうす気づいてはいたのですが)、解決策として「自分で先に作家と名乗ってしまう」ことにしました。現在は、前職で出会ったLIGブログ編集長のナッツや、コンテンツボーイの菊池さんと一緒に、「自称作家」という肩書きを掲げて、noteで物語を書いたりチャットキャストでラジオをやったりしております。

人の目を見て話せない安心感

さて、そもそも、なぜ東京から大阪へ来たのか。行動するときに理由なんていらないんじゃないかとも思っていますが、それだと「なんだこいつ」と引かれてしまうこともありますので、「関西圏にいる家族との時間を大切にしたいから」と、とりあえず答えるようにしています。

それも嘘ではありませんが、ただ、本当の本当の根っこのところは自分でもまだよくわかっていません。すべてはこれから少しずつ分かっていくことなんじゃないかと感じています。

ただ、人間のオフィスへ面接にやってきたとき。代表の二人(特に山根さん)が人の目を見て話せない人で、「人の目を見て話す必要なんてない。テキスト情報だけに集中したいから」と言っているのを聞き、「ああ、ここなら、ずっと居られるかもしれない」との直感を得たことからして、このタイミングで東京から大阪へやってきた選択だけは間違っていなかったなと、すでに思えています。

大阪だとか東京だとかなく、おもしろいことを

これからも仕事はもちろんのこと、みなさんそれぞれがきっと胸に秘めている現実味のない夢や目標、あるいはもっと下らないアイデアや何かしらの衝動などを共有して、大阪だとか東京だとか、どこどこの会社だとかどこどこの業界だとかの区別なく、何かおもしろいことを一緒にやっていけたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

▼田辺ひゃくいち
コピーライター&プランナー。自称作家。慶應義塾大学SFC卒業後、10年10職20代2倒産。アダルト会社や中国支社長などを経て、第52回宣伝会議賞グランプリを受賞。東京から大阪へノープランで移住。座右の銘は「踏みつけたくなるウンコを求めて。」。詳しい実績はコチラ

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