叩いてもなにも起こらないキー
コピーライターという職業柄、パソコンで文章を書くことが多いのですが、煮詰まってきたときには好きなボールペンで好きなノートに手書きで文章を書くようにしています。不思議なもので、打開策が浮かんでくるからです。
なんでだろうなと自分の動きを観察してみたのですが、もしかしたらボールペンの場合、文章を書いていないときにもペンをノックしたり回したりすることで、なにかしらのリズムを取っているからなんじゃないかと思いました。それによってリズム感を逃すことなく、書きすすめられるというわけです。
一方で、パソコンの場合、ペンをノックするような無駄な動きをすることができません。どこかしらのキーを叩けば、なにかしらの文字入力やリアクションが画面上に起きてしまいます。
そこで、キーボードの隅っこに、叩いてもなにも起こらない無駄なキーをつけるのはいかがでしょうか。文章を書く手が止まってしまったときには、ペンをノックするのと同じように、その無反応なキーを叩くことで、リズムを逃さずに書きすすめられるはずです。
場合によっては、そのキーを突起物という形状にする展開もありえるのかもしれません。あるいは、無反応と強がりつつも、叩くたびに硬くなったり、パソコン画面がほんの少しだけ揺らいだりする展開もありえるのかもしれません。もちろん、色が黒ずんできてしまったら、新しいピンク色のものと取りかえる展開もありえるのでしょう。
もしよければ、本当につくる際には、以下のコピーもご自由にお使いください。
それでは。