素人レストラン

No.0180

料理教室に併設された素人手料理レストラン

たとえば、彼女が初めてオムライスを作ってくれたとしましょう。

もちろん、うまくはいかず、卵は焦げついてギッチャギチャで、ケチャップライスもヌッチョヌチョです。でも、不思議なもので、不慣れながらも一生懸命に作られた手料理の味って格別においしいもんですよね。

そこで、料理教室にレストランを併設してみてはどうでしょうか。料理修行中のうら若き素人女性(男性)たちによる手料理を味わえるシステムです。料理教室にとっては収益になりますし、その分、レッスン費用を割安にできれば、生徒にとってもメリットになるでしょう。自分の料理に対する率直なリアクションをお客さんからもらえるので、より楽しく実戦的に料理の腕を磨ける効果もあるかもしれません。

仮に、塩を入れすぎた失敗料理なんかが出された暁には、厨房で汗を拭きつつ不安そうに見守る若妻に「うげ、これはちょっと、しょっぱすぎるよ」だなんてダメ出しをして、「え、ごめんなさい!」だなんて謝られちゃったりして、「まあ、でも、意外と食べられなくはないかな」だとか切りかえして、「え、ほんとですか・・・よかった!」だなんて目を輝かせようもんなら「うん、筋はいいね。また来るから、次はがんばって!」だとか励ましちゃったりして、何度か通ううちに親しくなってきた頃合で「このあと一杯、どう?」だなんて別の店へ二人で飲みに行くことになって、通りすがりの雨のなか同じ傘に入って道路を渡っているときに手と手が触れあってしまった瞬間、どっちがどっちの手か分からなくなるくらいに通りすがりのダンプカーに轢かれてしまえばいいと思います。

もしよければ、本当につくる際には、以下のコピーもご自由にお使いください。

それでは。