あけましておめでとうございます。
下からディレクターの佐々木です。
気がついたら今回の年賀状担当になってました。
体力的にしんどいタイプの企画は大体回って来ます。不思議〜。
このブログが書けているということは、そうです。
弊社の名物、年賀状の製作を無事に終えることができました。
今年も皆様に年賀状を届けられたこと、人間一同嬉しく思っております!
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
2019年人間の年賀状
厚い思いは本物のレンガで。「煉瓦状」です。
今年も宛名は闇の頓花さん。
「THE BLACK HOLIDAY」ではお世話になりました。
148mm×100mmという官製はがきのフォーマットをちゃんと踏襲。
実は、レンガのアイデアは昨年の「年賀状の天ぷら」でも活躍した当時学生だった瀬尾さんのボツ案です。
瀬尾さん
裏にはダジャレをふんだんに使ったメッセージを。もちろん全部手書きです。
それにしても夢に出てきそうな亥ですね。
SNSでの皆さんの反応
今年もSNSでたくさんアップいただきありがとうございます!
年賀状としてお楽しみいただいたあとはコースターやブックエンド、ガーデニングや鈍器と、様々な使い方で楽しんでいただきたいです。
どうしても捨てたい!という方はをお住いの自治体の分別方法を確認して処分してください。
人間は年末のクソ忙しい時に無駄に本気出す
ここで、弊社の山根が無理やり考えた煉瓦状のコンセプトメッセージを御覧ください。
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元々、昨年(2018年)の年賀状会議でインターン“瀬尾さん”が出してきた案でしたが、「あまりに意味がない」という理由で没。そこから更に意味がない「年賀状の天ぷら」になりました。
そして2019年度の年賀状を考える会議にて、なぜか脳内から消えない「煉瓦状」の影。
煉瓦は重い、重いは煉瓦。あの重さの魅力が頭から離れない…
そう、煉瓦の本質とは「重さ」だったのです!
電子化が進み世の中は「重さ」を無視するようになりました。
だからこそ、私達は「重さ」を思い出すべきなのかもしれません。
amazonではワンクリックでも、商品を運ぶ人間は「重さ」を感じているはずです。
Twitterでの軽率な発言が炎上するのは、言葉にも「重さ」があるからです。
3匹の子豚の家のうち、なぜ煉瓦の家だけ狼に飛ばされなかったのか?もちろん「重さ」があったからです。
なぜこの時代にまだ年賀状を送っているのか?
それは「重さ」を伝えるためだったのです!
そこで今年は「重さ」を感じるものを送った…
というストーリーはいかがでしょうか?佐々木くん?後はがんばって!
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と、何を言ってるのかわからないのですが重い思いを受け継いだ僕はどうやったらレンガを年賀状にできるのか、というところからスタート。
頑張って!と言われる僕と松尾さん
それっぽいテクスチャーで何とかレンガっぽくできないか試していた時。
本物が最強、ということがわかりました。
レンガ到着
本格的な実製作は人間忘年会が終わってから始まりました。
予備も含めた約400kgのレンガ、オフィスのどこにも隠せなかったので・・・。
「これを全部年賀状にするんか」って気持ちに。
腰に負担がかかりそうな姿勢で運ぶ山根さん。初めて台車の耐荷重を気にしました。
暇な人たち大集合
今回のざっくりとした工程はこちら
1、レンガをクリーニングする
2、シルクスクリーンでおもて面のデザインをプリントする
3、印刷面を乾燥させる
4、レンガをハガキサイズに割る
5、裏面にダジャレを書く
6、亥スタンプを押す
7、宛名と郵便番号を書く
8、袋入れ、ラベル貼り
9、袋の熱着作業
10、完成!
ちなみに今回の製作個数は350個!でも失敗するのでレンガは400個手配しました。
作業を見積もれば見積もるほど人出が足りないということがわかり、急遽SNSでお手伝いを募集したところ、たくさんの暇な人がきてくれました。
作業開始の記念撮影。何も聞かされていない人たちです。
いい笑顔ですね。
年賀状の手伝いに来たのに400個あるレンガの掃除をさせられる方々。
文句も言わず黙々と取り組んでいただきました・・・。
初めてレンガをまとめて買ったんですが、基本的に建材なので細かい粉がすごい。
レンガは歩いて5分の石材屋さんで買いました。
マジでやるのかシルクスクリーン
おもて面のデザインはシルクスクリーンでプリントすることに。
シルクスクリーンといえばみんな大好き「レトロ印刷JAM」!
レンガとデザインを持ってとりあえず持ち込み。
試作1回目、無事に出てる!行ける!
スタッフの方に「レンガって・・・」と苦笑いされながらも一緒にどうやったらできるか考えてくれました。
「チャレンジングな製作は嬉しいですね」とレトロ印刷のしんごさん。
お世話になりました!
この後、予備の版をを20枚くらい作ったのですが、買いに行く時に「レンガの・・・」と伝えれば、「ああ、レンガの!」と事情が伝わるようになっていました。
1回刷っただけでで汚れまくる版。
丁寧に使わないと20刷りくらいで破けたりダメになってしまう。
数が途方も無いのでマジで毎日擦りまくる。
座ると綺麗に力がかからないので全員立って作業。
思い出すだけで辛い。
効率化のために、それぞれ独自のスタイルを開発していくのが面白かった。
(これは版を綺麗にしている時)
シルクスクリーンの次はハガキサイズに割っていく作業です。
流石に割るのは作業的に厳しいと考え、カットの見積もりをしたところ、トータル20万の見積もりが上がって来て断念。
Twitterでやって来た暇なイケメン大学生「しょうだい」は人間が気に入ったみたいで毎日来てくれます。
このタイミングのオフィス、マジでわけがわからないことになってました。
持ったことがないような重さのハンマーとタガネで作業させられる工員たち。
割っている時の音が凄まじく、ビルに入っている他のテナントが出払う19時以降しか作業できません。
割っている動画はこちら↓
ここまでの工程で全員疲弊しているのですが、まだ終わらないところが人間の年賀状の醍醐味。
最初の方でご紹介した(地獄の)手書きメッセージ作業です。
この工程がシルクスクリーンに次いでマジで途方もない作業と化すとはだれも想像しませんでした。使っているペンも、レンガでガリガリ削れてすぐに使えなくなります。
(辛すぎて、途中で文章をちょっと短くしました。)
この日はしょうだい一人に任せて打ち合わせに出ていたら、作業が辛すぎたのかレンガにまみれてお昼寝。
延々と面白くないダジャレを書かされる苦痛がすごかった。
もちろんスタンプもオリジナル。
こんな重くて厚いものどうやって送るんだ
届いた皆さんはご存知かと思いますが、今回はクリックポストという日本郵便がやっているサービスを利用しました。
厚さ3cm以内、重さ1kg以内、角2封筒サイズ程度のものであれば、なんと送料が一律185円で送ることができるという夢のようなサービスのギリギリを攻めました。
厚さ:約3cm、重さ:約950gの年賀状です。
梱包状態
自宅やスタッフの家などへ複数回の配送テストを行い、無事に届くことも割れないことも確認。届いた状態はわかっていたのにシュールすぎて笑えました。
遊びに来ていた編集部のライターも巻き込んでの梱包作業。作業にみんな慣れすぎている。
梱包完了!一箱あたり約15kgあります。
持ち込み当日は最後の最後まで3cmギリギリなので最悪送れないのでは・・・という不安を胸に郵便局へ向かいましたが、無事引き受けてもらえました!
去年の苦痛は去年に置いて来た
来年もこんな大変なことやるのかと思うと年末は辛かったのですが、年始の皆さんの反応を見たら来年も頑張らなきゃなーという気持ちになりました。
来年もお楽しみに。規格内で規格外を目指して頑張ります!
「煉瓦状」の製作に協力してくれた方々
洗井 康太
アチュールさんと奥さん
大沢 隆之
かまたま
規工川建設株式会社
澤島 友実
高瀬 マナ
西畑 将大
ニシキドアヤト
則武 枝里子
ノノサカ
Barbara
百瀬 知晏
山本 正勝
リエカレー
渡邊 有紗
渡辺 あや
パートナー、アルバイト、インターン、助っ人、奴隷をフル動員しての製作となりました。
過去最多の人数でした。皆さんのおかげです!
感っ謝!!!!!!!
おまけ
あて所に尋ねあたらずで人間のポストに返ってきた煉瓦状たち。
丈夫なポストでよかったです。