1万枚の透明マスクを配布する「Clear Mask Project」


公開日2020/11
担当企画 / コンセプト設計 / キャンペーン設計 / グラフィック制作 / Web制作

新生活様式によって生まれた新しい社会問題を知ってもらう

聴覚障害者の⽅、もしくは当事者と関わりのある⽅(家族、親戚、団体など)に、1万枚の透明マスクを無償配布するプロジェクト「Clear Mask Project(クリアマスクプロジェクト)」のコンセプト開発・プロモーションを行いました。
「Clear Mask Project(クリアマスクプロジェクト)」のポスターは、ポスター内の全てのコピーにモザイクを施し、マスク着用によりコミュニケーションを取りづらくなった聴覚障害者の状況を表現しました。

Clear Mask Project(学校編)

Clear Mask Project(コンビニ編)

Clear Mask Project(オフィス編)

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために「新しい生活様式」として明記された「マスク」の着用は、口の動きや顔の表情も見ながら相手の言いたいことを読みとる聴覚障害者にとって、コミュニケーションの大きな壁となっています。

この問題を解決するため、聴者の職員とDEAF(聴覚障害がある方々の通称)の職員が1:1の割合で勤務し、DEAFの人たちが活躍できる場を増やすために活動する「NPO法人Silent Voice(サイレントボイス)」が発案したのが「Clear Mask Project(クリアマスクプロジェクト)」です。

本プロジェクトの実施にともない、特設サイト(https://clearmask.silentvoice.co.jp/)を株式会社人間が制作。サイト上で募集を行い「聴覚障害者の⽅、もしくは当事者と関わりのある⽅(家族・親戚、団体など)」「聴覚障害のある⼦どもが通う学校または企業の⽅」「本プロジェクトにご賛同いただけた⽅」のいずれかの条件に当てはまる応募者全員に、透明マスクの配布を計画した結果、応募締め切り期日(12月15日)前の12月7日時点で、目標だった1万枚の応募を達成しました。

用途別応募者分布図

用途別応募者分布図

都道府県別応募者分布図

同時に、プロジェクトの啓発のため2020年12月4日に行ったイベント「爆音コンビニ DEAF-MART」は、テレビやネットの各メディアで取り上げられるなど、大きな反響を呼びました。

掲載実績

●ラジオ
TBSラジオ「アシタノカレッジ」(2020/11/27)

●WEB
exciteニュース
聴覚障害者のコミュニケーションをすこしでもクリアに。『Clear Mask Project』本日より始動!透明マスク1万枚を無償で配布

ねとらぼ
1日限定「爆音コンビニ」オープン 聴覚障害者が抱える「マスクで口の動きを読み取れない」問題を仮想体験

find good
聴覚障害者のコミュニケーションをすこしでもクリアに。『Clear Mask Project』始動!透明マスク1万枚を無償で配布

●新聞
産経新聞
マスクで声が「見えない」現状知って 聴覚障害者支援のNPO

毎日新聞
「僕たちが生まれる少し前、ひとつの感染症が世界を変えた」

クレジット

Client: NPO法人Silent Voice
Creative Director: 山根シボル(人間)
Planner: 山根シボル(人間)
Art Director: 松尾聡(人間)
Copywriter: 田辺ひゃくいち(一)
Designer: 松尾聡(人間)
Web Engineer: 木戸啓太(人間)
Director: 武藤崇史(人間)
Photographer: 島田洋平
Hair&Make-UP: 山口裕子
PR Planner: 白井康太(PmanR)
Model: 大西璃彩、おおはらつかさ、高畑敬樹、橋本亜美、村本京介
Producer: 花岡(人間)
Special thanks: 株式会社ZIZO