土佐日記2020

No.0214



「男もすなるエッセイといふものを、女もしてみむとてするなり。」

『土佐日記』というのは承平5年(934年)頃に書かれた、男性である紀貫之が自身を女性と仮託して書いた日記文学です。

そこから、1000年以上の時を経た現代。LGBTの問題やら、ジェンダーへの配慮が当たり前になり、性に関する急速な意識や認識の変化に戸惑う「男らしい」男性も多いはずです。
そこで、勇気を持って「性転換モノ」のように自分を女性に置き換えて、コラムやエッセイを書いてみてはどうでしょうか。

例えば400字の文章を書くにしても、女性の視点で女性らしいテーマを書くという行為を通して、男女の差に気づくきっかけになるかもしれません。
逆に、女性が男性になって日常的な「コレクションの置き場所問題」について書く、みたいなのも面白いと思います。
多分、その人の持っている「異性のイメージ」が見えてくるんじゃないでしょうか。

違和感があればそれはそれで面白いし、違和感なく書ければ逆にジェンダーの問題がもう薄まっているということになる。そんな実験的企画です。

なにより個人的に、有名人や文化人の性転換コラムが読んでみたいのです。

◯ 土佐日記2020を執筆してみて欲しい人

北野武さん  「男もすなるヤクザ映画といふものを、女もしてみむとてするなり。」
吉田豪さん 「男もすなるインタビューといふものを、女もしてみむとてするなり。」
はあちゅうさん  「女もすなる奢られるといふものを、男もしてみむとてするなり。」
堀江貴文さん 「男もすなる宇宙ビジネスといふものを、女もしてみむとてするなり。」
糸井重里さん  「男もすなる犬を可愛がるといふものを、女もしてみむとてするなり。」

こんな感じ。別にごく日常のテーマでも面白いと思う。
できれば最後に本人による解説もつくと嬉しい。